シティバンドフェスティバル秘伝の書

■秘伝その1 シティバンドフェスティバルとは・・・


シティバンドフェスティバルは、平成3年の春に福岡県内で活動する5つの市民吹奏楽団(飯塚吹奏楽団・大野城吹奏楽団・春日市民吹奏楽団・筑紫野市吹奏楽団・大牟田奏友会)が自主的に集まりバンド相互の交流と技術向上、市民吹奏楽団の社会的地位の向上等を目的として始めました。

第1回目は私たち大牟田奏友会の主管の元、地元大牟田の大牟田文化会館で開催し、翌年には飯塚市(飯塚吹奏楽団主管会場:いいづかコスモスコモン)、そして翌年には福岡市(大野城吹奏楽団・春日市民吹奏楽団・筑紫野市吹奏楽団主管 会場:福岡サンパレス)で開催しました。

その後数年間それぞれのバンド活動の充電期間を設けることとしましたが、その3年後の平成9年、この交流を九州全土に広げていこうとの気運が高まり、福岡県内の他の吹奏楽団、佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県の市民吹奏楽団も加わり九州シティバンドフェスティバルという形で第1回目を大牟田文化会館で開催しました。

その後熊本市、佐賀市、諫早市、鹿児島市と続いています(これまでのシティバンドフェスティバルの歴史参照)で開催することとなっています。特定のスポンサーに頼らずに市民バンドの原点である自主運営を基本としたこのフェスティバルは、市民バンドの、市民バンドによる、市民のそして市民バンドためのフェスティバルである言えるでしょう。



■秘伝その2 「市民バンドの、市民バンドによる、市民のそして市民バンドためのフェスティバルとは」


それでは、「市民バンドの、市民バンドによる、市民のそして市民バンドためのフェスティバル」とは具体的にどのようなことなのでしょう。

その1 市民バンドの

私たちは常に厳しい環境に置かれています。資金確保・練習場確保・練習時間確保・メンバー確保・・・。挙げたらきりがありませんし、この状況は私たちだけに限らず全国どこの市民バンドも同じ状況にあると思います。なおかつそうした厳しい状況の中で何十年も活動を続けていくということは、至難の業と言えるでしょう。だからこそ、一つひとつの活動や行事を終えた後の達成感はまた違った意味での感動をメンバー1人ひとりに与えてくれます。言わば私たち市民バンドの活動は究極の吹奏楽活動≠ニも言えるのです。私たちはその究極の吹奏楽活動≠ゥら究極のコンサートを創りたいと考えています。大編成だからできる吹奏楽のダイナミックな演奏。大編成でもやれる繊細なP(ピアニッシモ)の響き。そして大編成から生まれる大人の演奏・大人の音楽。私たちはこのシティバンドフェスティバルで究極の大人の演奏≠目指していきます。

その2 市民バンドによる

究極の吹奏楽活動≠ゥら生まれる究極の大人の演奏=Bその演奏は同じ苦労や立場、そして同じ感動を知っている人でしか分かりませんし、同じ境遇に立たされている市民バンドでしか分かりません。シティバンドフェスティバルはそうした同じ境遇にある市民バンド同士がお互いに助け合い、時には衝突もしながらも創り上げていくところにそのおもしろさがあります。そして企画から選曲、売券活動まで全て市民バンド同士が責任と自覚を持ちながら運営にあたっています。今後も同じ境遇に立たされている市民バンド同士、友愛と連帯を保ちながらこのフェスティバルを続けていきたいと考えています。

その3 市民のそして市民バンドのための

日本の吹奏楽界は小学校から私たち大人のバンドまで幅広い階層で活動がなされていますが、私たち市民バンドの社会的な地位や認知度は中学・高校の吹奏楽事情と比較した場合、まだまだ発展途上の段階です。私たちはシティバンドフェスティバルをとおして市民バンドの活動を広くアピールし社会的認知を図るとともにその認知がそれぞれの市民バンドの活動にとってプラスとなるようしていきたいと願っています。



■秘伝その3 「シティバンドで聴く・吹く・飲むための鉄則」


鉄則1 シティバンドで聴く

シティバンドフェスティバルでは、合同によるダイナミックな演奏を楽しむことができますが、それぞれの団体の単独演奏も楽しむことができます。言わば九州の様々な団体のカラーが出たステージや演奏を1度に聴くことができるのです。

鉄則2 シティバンドで吹く

日頃一緒に吹かない他のバンドの奏者と合同演奏で吹くことは、また違った意味での楽しみがあります。もちろん本番まで数回に渡って合同練習を行いますし、最近は合同の合宿を行っています。また、数年前より客演指揮者を招聘し、練習はもちろんのこと本番の演奏においてもすばらしいステージを創って頂いております。そうした著名な指揮者の元で演奏できるのもシティバンドフェスティバルでしかできない大きなメリットでしょう。

鉄則3 シティバンドで飲む

大人のバンドだからできる大人の演奏。同じ苦労を共にした吹奏楽仲間。そうしたところから生まれてくるもうひとつの感動は、フェスティバルを終えた後の最初の一杯のビールです。シティバンドの仲間達とシティバンドフェスティバルをとおして一緒に飲む!このことでもう一つのシティバンドフェスティバルが生まれてくるのです。



これまでのシティバンドフェスティバルの歴史

名称
 開催日
場所
指揮者
主な演奏曲
シティバンドフェスティバル
in大牟田
平成3年
3月10日
大牟田
文化会館

川口春生
谷口宗生
武田又彦

シティバンドフェスティバル
inいいづか
平成4年
3月22日
いいづか
コスモスコモン

武田又彦
宮崎敬三
田原泰徳
川口春生
谷口宗生

シティバンドフェスティバル
in福岡
平成5年
3月20日
福岡サンパレス

田原泰徳
高木和敏
武田又彦
岡本浩幸
川口春生

有明沿岸
シティバンドフェスティバル
平成9年
3月23日
大牟田
文化会館
辻井清幸(客演)
シティバンドフェスティバル
in熊本
平成10年
3月22日
熊本市民会館
川口春生
川瀬 誠
真島俊夫(客演)
シティバンドフェスティバル
in佐賀
平成11年
3月14日
佐賀市民会館
木村吉宏(客演)
シティバンドフェスティバル
in諫早
平成12年
5月14日
諫早文化会館
河内良智(客演)
シティバンドフェスティバル
in鹿児島
平成13年
4月29日
鹿児島市
文化センター
楊 鴻泰(客演)
シティバンドフェスティバル
in大分
平成14年
4月14日
大分
グランシアタ
小塚 類(客演)
シティバンドフェスティバル
in大牟田
平成15年
3月9日
大牟田
文化会館
木村吉宏(客演)
仲田 守(客演)
オリタ・ノボッタ
(ゲストプレイヤー)
シティバンドフェスティバル
in宮崎
平成16年
4月25日
(日)
宮崎市
文化ホール
小澤俊朗(客演)
シティバンドフェスティバル
in熊本
平成18年
3月12日
(日)
熊本県立劇場
八木澤教司(客演)
シティバンドフェスティバル
inいいづか
平成20年
4月27日
(日)
イイヅカ
コスモスコモン
幸喜隆
川口春生
谷口宗生
シティバンドフェスティバル
2010in鹿児島
平成22年
4月25日
(日)
鹿児島市民
文化ホール(第1)

新山 崇
東 久照
幸喜 隆

シティバンドフェスティバル
in福岡2012
平成24年
3月20日
(火・祝)
アクロス福岡
シンフォニーホール

吉永忠晴
東 久照 他

シティバンドフェスティバル
in佐賀2014
平成26年
1月19日
(日)
佐賀市文化会館
川口 春生
南里 隆弘 他